2012年10月31日水曜日

快晴

サッカー日本代表は間違いなく世界的強豪チームだ 豪ジャーナリストが見た日本サッカーの躍進 (その1)
この前のフランスやブラジルとの試合見てると、まだまだ強豪を名乗るには早いんじゃないかなあと思いつつ、気になったのはこの部分。
昨年のJリーグの観客動員数は平均で約1万6000人だった。これは、世界で9番目の水準だ。
9番目っていうのはそんなもんかって感じとして、上に8つも思い浮かばなかったので調べてみた。

http://ultra-zone.net/football_league_visitor#europa=on&america=on&asia=on
各国サッカーリーグ 観客動員数の推移

ブンデスの平均4万4千人がダントツで、イングランドのプレミアが3万4千人、リーガが3万人ときて以下メキシコ、イタリア、オランダ、フランス、アルゼンチン、アメリカ、中国そして日本となっている。ブンデス化物か。
リーグとしてはブラジルは日本より下ってのは意外だった。サンパウロとか強いのにね。
あとメキシコの動員数がヨーロッパ中堅リーグより多くて驚いた。そりゃ代表も強いわな。

もうひとつ注目するとしたら、アメリカと中国の急増だろう。前年ではJリーグのほうが上だったのに11-12シーズンの動員は今のところ抜かれてる。

アメリカはサッカー不毛の地っていうイメージが大きかったけれど、この表を見る限り動員数では他の国々に引けをとらないし、最近ではヨーロッパで活躍した選手を積極的に獲得してリーグ全体の活性化を狙っている。
ここらへんは黎明期のJリーグを思い出させる感じ。ただでさえアメリカ代表強いのに、これ以上強くなられると困るんだけどなあ。

中国も同様に、豊富な資金力を活用して監督としてリッピを呼んできたり、アネルカやドログバを獲得したり大きな補強をいくつか行なっている。
一方で観客動員が増えてるのにはチケット代の安さも大きく影響しているらしい。
シーズンチケット4600円って下手すりゃ1試合分より安いぞ…。要するに入場料収入では儲けられない分をスポンサーの成金が補ってくれてるだけって話で、ここまでチケット代が安いとサッカーに対する思い入れもあまり生まれないだろうし、それが中国代表の弱さに繋がってる面もあるのかなと。

2012年10月26日金曜日

はれ

Kendrick Lamarの新譜めちゃくちゃ評判いいですね。試しに試聴してみたらイメージと違っていまいちピンとこなかったんだけど。



個人的にはKendrick Lamarってこういうスムースなイメージだったのよ。これ好きなのに、新譜のなかではめっちゃ浮いてるというか、そもそもボートラなんだけど。

2012年10月25日木曜日

さくら荘のペットな彼女 第3話 「近すぎて遠い…」



もし高校生のときにこのアニメ見てたら、もうゾッコンだっただろうなと確信できるくらい素晴らしい思春期アニメ。

このアニメ見てると「周りはいろんなものを持ってるのに、どうして自分だけ何も持ってないんだろう」っていういわれのないコンプレックスを、自分はいつの間にか失っていたことに気付かされた。高校時代は暇さえあればこういうことを考えてたし、周りの人たちが羨ましくて仕方なかった。
高校時代と比べて今の自分がいろんなものを持っているとは正直あんまり思わないのに、なんでこういうコンプレックスを感じなくなったんだろう。就活してるとき、自分にはなにもないなーって思うことも結構あったのに、劣等感みたいなものはあんまり感じなかったし。

そこにはたぶん諦めというか、自分の持ってるもので生きていくしかないんだろうなっていう開き直りがあったんだと思う。思い返してみれば、「周りはいろんなものを持ってるのに」っていうとき意識するのは当然自分が持ってないものばかりで、要するにないものねだりなことが大体だ。
このアニメのメガネ先輩とかキチガイアニメ先輩とかましろちゃんみたいに、どれだけ才能にあふれた人であっても当然持ってないものはあって、それについてめちゃくちゃ悩んでるわけで。それは裏を返せば、自分が何も持ってないと思っていても、実は何かを持っている確率が高いってことだったりして。
じゃあ一体自分はどんなものを持ってるの?っていうのは、周りの人たちが教えてくれることがほとんどなので、これからのストーリーはたぶんさくら荘の住人、というかましろちゃんがその役目を担っていくんだろうなという感じ。

それにしてもこのアニメ、ましろちゃんとかアニメ先輩とか声優志望の同級生とか、女性キャラは自らの道を自分で切り開いて強情なまでに突き進んで行ってるのに、メガネはアニメ先輩にコンプレックスを抱きながら男娼のごとく夜な夜な女を渡り歩いていたり、主人公はもっとわかりやすく「自分にはなにもない」「なにがしたいのかわからない」と思春期のモデルケースのごとくフラフラしながらましろちゃんのお世話に精を出してたりと、男性キャラは他人に依存してる構図なのがなんか面白い。
別にこれをオカズにして男性の草食化がうんぬんとか言う気はまったくなくて。もし少女マンガなら性別を入れ替えて同じような構図になってるんだろうし。ただなんというか、思春期の人間にとって、他人に依存せずに自分の道を自分で決めるっていうのは意外と難しいのかもしれないなと思った。

初めはまったく見る気なかったんだけど、評判いいから試しに見てみたらめちゃ良くて。キャラはかわいいし適度にエロいし声優の演技は良い感じだし上でだらだら書いたように青春ど真ん中のストーリーだし。今のところ間違いなく今クール1番なので、失速せずに最後まで走りきって欲しい。
とか書いてたら2クールなんだってこれ。大丈夫かな…

2012年10月24日水曜日

快晴

BLU & EXILE - "Maybe one day" (f/Black Spade) from Dirty Science on Vimeo.


なんだこれは。カッコよすぎる。

Bluは去年の "No York" で知って、けっこう気になってるんだけどいかんせん情報がよくわからなくていまいちつかみどころがない。

ブルー、マッドリブとのコラボ作を発売するも早々に削除|bmr.jp
今年の頭に噂されてたMadlibとのコラボもこうやってよくわからない顛末を迎えてたりするし。
Update: Madlib Was Not Involved in That Blu Album | News | Pitchfork
結局Madlibは関係ありませんでしたーってなってるし。なんなのもう。

そもそもこの曲が収められてる“Give Me My Flowers While I Can Still Smell Them”も同じように去年発表して速攻で削除した作品の正規リリースらしくて、こんなにいい曲がゴタゴタのなかに埋もれてるかと思うともったいない。
だからこうやってちゃんとフィジカルリリースしてくれるのはありがたい。ついでに "No York" もアナログで出して欲しい。
このジャケットのでかいやつが欲しいだけなんだけど。木村恒久のモンタージュに y 貼りつけただけでなんでこんなにカッコよくなるんだ。センスよすぎる。


流行ってんのかなこれ。

2012年10月23日火曜日

豪雨 のち はれ

もはや中高年にも珍しくない…… あなたの「スマホ依存度チェック」! (週刊文春) - Yahoo!ニュース
 米・メリーランド大学の研究者が、世界中の学生を対象に「24時間スマホに触れずにいられるか」という実験を行なったところ、70%が途中リタイアしたという。

「この70%の人は『スマホ依存』。日本にも“患者”は多く、最近は中高年でも珍しくありません」(ケータイライター・佐野正弘さん)

 メディア・コミュニケーション論が専門の同志社女子大学・中島純一教授の話。

「スマホ利用を否定するわけではないですが、あまり依存しすぎると、生身の人間とのコミュニケーションを面倒に感じるようになるなどの問題が生じます」

 あなたは大丈夫か?

 以下、中島教授作成の「スマホ依存度チェックリスト」でチェックしてみてほしい。

□スマホを忘れると、会社を遅刻してでも取りに帰る。

□スマホがないと時間を潰せない。

□スマホに触れているだけで落ち着く。

□何の目的もなくタッチパネルをいじってしまう。

□電池が切れるのが怖いので、充電器を持ち歩いている。

□トイレやお風呂にもスマホを持っていく。

□目の疲れを感じたり、肩や首が痛くなってもスマホを使い続けてしまう。

□スマホが原因で睡眠不足になったことがある。

□友人や恋人と会っている時でもスマホを触ってしまう。

□しゃべるよりもチャットやツイッターの方が楽だ。

□スマホに名前を付けたり、デコレートしている。

「8項目以上にチェックが入った人は、すでにスマホ依存と考えていいでしょう。以前と比べて落ち着きがなくなっていたり、注意力が散漫になっていませんか? さらに依存が進むと、現実世界の友だちや恋人を失ったり、出社拒否や引きこもりにまで発展する可能性があります。また、チェックの数が6~7項目だった人は、スマホ依存予備軍。これ以上悪化させないように気をつけて」(同前)

 止める方法はあるのか?

「利用時間を少しずつ減らす努力をするしかない。まずは、食事や入浴時にスマホを手放すようにしてみましょう。目標は、1日の利用時間を5時間以下にすること」(同前)

 スマホ利用時間計測アプリが必要か? (岡崎博之)

(週刊文春2012年10月25日号「THIS WEEK 生活」より)

こういう記事を昨日読んだので、ためしに今日1日iPhone触らずに過ごしてみた。
結果的には全然大丈夫だったんだけど、いつもなにも考えずにiPhoneを手に取ってること多いし、脳みその働きがどんどん衰えていくのを感じるから、ちょくちょく減らしていかないとな。
もっと現実的な理由として、このままじゃ電池が2年も持たなそうっていうのがあったりするんだけど。

にしても、この引用のやりかたブサイクだなー。なんかもっと良い感じにできないもんか。

2012年10月22日月曜日

はれ

一日中フリーでずっとアニメとかラジオとか鑑賞してた。

こういう情報を受けるだけの生活って1日やるだけでも結構キツい。ニートとか毎日こういうことを繰り返してるのかと思うと、間違った方向に精神力強いんだろうなと思う。

内面を健全に保とうと思ったらある程度の生産活動みたいなものは必須なのかもしれない。匿名掲示板で世相をメタクソに貶めてみたり、SNSで上滑りの馴れ合いに没頭してみたり、なんの面白みもない日常をブログにしたためたりするのも、ある種の人々にとっては生産活動にひとつなのかもしれない。

2012年10月16日火曜日

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語


アニプレックスの商魂に水平チョップ食らわしつつ後編も見てきた。特典のフィルムは案の定残ってなかったけど、引換券もかわいいしハズレのフィルム当たったら泣くに泣けないしちょうどいい。

後編は9話から12話を2時間足らずにまとめるということで、前編より余裕があるのかなと思って見ていた。確かに前編のようにもったいないと感じるような大胆なカットはなかったけれど、結果的にTV版の再放送を劇場でやった感が前編以上に強かった。
もちろん随所に新しいカットや修正は大量に織り込まれているとはいえ、変身シーン以外の新規絵がことごとく気に入らなかったこともあり、退屈とは言わないまでもわざわざ劇場に足を運んでまで見るべきかというと、うーんって感じ。
オクタヴィアちゃんと杏子が相打ちになったあとに、ほむらとキュウべえが対話するシーンの背景が、荒涼とした墓地に変わりBGMも新調されていて1番印象的な新カットだったけど、正直間延びしているように感じた。
こうやって修正された絵を見てると、TV放送の殺風景な背景のほうが作風に合ってた気がする。というより、個人的にはむしろその無機質さと萌え絵とのコントラストを大きな魅力として捉えていたことを改めて認識させられた。

あと、10話にあたるエピソード終了後にコネクトが流れたとき、ああこれってやっぱりTV版の視聴を前提に作った映画なんだな所詮はファン用か、と思ってちょっと冷めてしまった。
だって映画の途中でいきなりテーマソングじみた音楽が独立した映像と一緒に流れてくるなんて、TV版を見てない人にとってはどう考えても唐突で不自然だし。ほむらの今までの時間軸の生活や戦いを流すとかならまだ良かったと思うんだけど。まあそれはそれでダメか。

それと、OPの映像といいここで流れたコネクトの映像といい、ほむらとまどかの特別な関係性を前面に出しすぎでちょっと辟易する。言葉を選ぶのめんどくさいから言ってしまうと、百合好きに媚びてんじゃないのと思ってしまう。
ルミナスの頬よせて乳繰り合ってるのはまあいいとして、コネクトのラストカットで他の3人を消したのは特に解せない。まどかが全ての魔法少女の希望を肯定して、無駄じゃないといって概念に昇華したプロットから考えても、ここで3人を切り捨てるのはありえない。自分がTV版で特にすばらしいと思った演出だからこそ、こんだけ突っかかるっていうのもあるにしても。

前編では劇場の大画面と音響が元の作品をより圧倒的なものに押し上げている瞬間もいくらか見られたものの、後編ではほとんど見られなかった。初回のまどか魔女化くらい。
ほむらVSワルプルギスの戦闘シーンは、もともと1番好きなシーンだったのでかなり期待していたんだけど、そのハードルの高さもあってか期待を裏切るものではなかった。
もちろん決して悪いわけじゃなくて、立ち込めるスモークの中、ワルプルギスが姿をあらわすやいなや無双コンボのごとく重火器を独創的にぶっ放しまくる流れは最高だった。ただTV版とあまり変わらないなという印象で。
でも、この場面でTV版と大して変わらないなと感じたことはつまり、音響とか無くてもあれだけの迫力を出せるTV版の演出がそれくらい素晴らしかったということの証明とも言える。

結局のところ、ほむら回想後に無理矢理コネクトを流す構成が示しているように、TV版が完成品にして最も優れていることには疑いなく、修正点に価値を見出だせるか、あるいは盲目的に受け入れられるファン以外にとってはこの劇場版はあまり出来のいいものとはいえない。なにをいまさらって結論ではあるけれど。

新作の予告も流れていて、少ない情報量から判断するのもアレだけど、正直OVAみたいな雰囲気が漂っていたのであまり期待できる感じではない気がする。まあでもなんだかんだで多分見に行きます。

2012年10月14日日曜日

Fabric 45 by Omar-S - Detroit

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Omar S
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デトロイトテクノ、というかテクノ自体があまりよくわかってないんだけど、このデトロイト出身のテクノアーティストと呼ばれるOmar-SのミックスCDはけっこう気に入った。

ぼんやりしたパイプオルガンの上をピコピコ音とテレビゲームのSEのサンプリングが遊びまわる "Strider's World" や、デトロイトファンクを彷彿とさせるねちっこいパーカッションを軸に据えたミニマルなテイストの "Oasis Four" から "Crusin Contant" への抑制した流れなど、序盤から飽きさせない。

こもったハイハットとピコピコシンセの掛け合いが躍動的な "Oasis 13 1/2" ではピアノのフレーズを出したり引っ込めたりするのが心憎い。結局不完全燃焼のままフェードアウトしていくのには笑ったけど。
そしてこのミックス1番のハイライトは、ノイズじみた不規則なシンセが印象的な "Simple Than Sorry" を露払いに幕を開ける "Psychotic Synthesis" になると思う。キックとハット以外の音がなくなって訪れるつかの間の静寂のあとシンセが入ってくる瞬間にはアガらざるを得ない。


"The Maker" や "Set Me Out" でサンプリングされているソウルミュージシャンの歌声はちぐはぐで所在なさげに響くけど、それゆえに感傷的で良い。


アタマでも書いたとおり、あまりダンスミュージックに馴染みがないので、こういうシームレスなミックスCDはあまり好きになれないというかそもそも手を出すことも少なかったんだけど、この作品は展開がうまく冗長と感じることがほとんどなく楽しめた。
それがFabricという老舗のなせるワザなのか、すべて自作の音源を使用してるからこそできた産物なのかはわからない。ただこれをきっかけにミックスCDやmixcloudの音源にも少しずつ手を出していこうかなって気にはなった。

2012年10月7日日曜日

はれ

昨日めちゃくちゃ久しぶりにセレッソ大阪の試合を見に行ってきた。

前に行ったのは忘れもしない、眞中靖夫が3分間でハット決めた試合。覚えてるのそれだけで何年前かすら覚えてないんだけど。

で、調べてみたら公式サイトにちゃんと載ってた。
なるほど。11年前か。思った以上に昔で動揺しそうだ。

この時は長居スタジアムのメインで観戦したけど、今回は隣にあるキンチョウスタジアムでの観戦。新しいとこで見れるの楽しみーと思ってたらいうほどキレイじゃなくて。よく考えてみれば改修したのが2010年ってだけで、もとの建物は1987年からのやつだもんね。

試合中は思ってるより観客席が静かだった。昼だからっていうのも関係してるのかな。
DFいつ見ても点決められそうな感じだったしPK決めたり止めたりシーソーゲームでハラハラして面白かった。なにより勝てたし。2ヶ月に1回くらいで見にこれたらいいなー。

2012年10月6日土曜日

くもり のち 雨

http://www.madoka-magica.com/
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ

テレビアニメの総集編を2回に分けて劇場公開するというアニプレックスのたくましい商魂に敬礼と前蹴りを加えつつ、あまり期待せずにまどかマギカの劇場版見てきた。

ところどころに細かな編集が加えられていて、特に本放送時にはおそらく未完成だった背景には大きな変化が見られた。上條くんの病室なんかはアンティーク調に変えられていたりして、もはや作品の雰囲気自体を変えてしまいそうな勢いだったので、賛否両論がありそうというか、個人的にはあまり気に入らなかった。

8話分を2時間ちょっとに収めてるので、切り捨てた部分がけっこうあるのが気になった。特にさやかちゃんが魔法少女になってから魔女化するまでの真綿で首を絞めるようなキリキリする展開がリズムよく飛ばされてしまったのは、しゃーないとはいえ残念だった。
あと、ところどころで「あっここでED入らないのか」って思うところが結構あって、テレビ用に作られた作品をノンストップでやってしまうと、いくら再編集してるとはいえやっぱり味気なくなる。3話のラストとか余韻も含めてこそパンチの効いたエピソードだったので、間がもらえないのはちょっとつらい。

戦闘シーンの迫力はさすが映画館だけあるなーと思いつつも、この程度だったら後編見るの悩むなーと思いながら鑑賞していたんだけど、ラストのさやか魔女化の場面でぶっ飛ばされた。あのシーンを見るためだけでも料金を支払う価値がある。スクリーンの大画面と音響はこのシーンのためにあったのかと思わされるほど。自分がさやかちゃんに思い入れあるからっていのもあるんだろうけど。

全体的にまとめると、変身シーンは全部新しく変わっていたり、ファンにとってはそういう違いを見つけるのを楽しむ意味で見ればいいと思うけど、それ以外ならテレビ版をレンタルで見たほうが絶対いいと思う。
改めて感じたのは本放送のどうしようもない完璧さ。1週間のインターバルすら計算に入れられていたんじゃないかという気もしてくるし、地震による放送延期すら追い風に変えてしまった印象すらある。個人的にちょうど精神的にどん詰まりの時期だったので、ストーリーと重なる部分があってとても思い入れが深い。リアルタイム視聴ゆえの神格化も多少はあるだろうけど、それを差し引いてもやはり特別な作品には違いない。

2012年10月2日火曜日

晴れ

この中に1人、妹がいる!
「この中に1人、妹がいる!」はIS、まよチキから続くMF文庫エロ萌豚アニメ枠をまっとうに引き継いだ出来だった。

ただし、公式サイトのトップ絵を見ればすぐわかるように、キャラデザがおよそ現代の萌豚向けとは思えない荒い仕上がりで、前2作に比べると劣ることは明らかだ。
原作のCUTEG絵を再現することが不可能なのは仕方ないとして、もうちょっとなんとかならなかったのかこれ。なんでこんなに目離れてるんだよ。

一方でプロット自体はそれほど悪いわけではなく、絵さえ良ければもっと評価が上がった気がしてならない。特にメインヒロイン2人が主人公の家に押しかけて執拗に子作りを迫るエピソードは最高だった。メインストーリーの妹探しに話が及んだとたん面白くなくなるのはもはや様式美って感じ。
MF文庫のアニメはエロさが少年ジャンプ的というか、中学生の妄想をそのまま形にしてしまったような描写が多くて、懐かしさでゴニョゴニョなるところがとても魅力的だ。そういう観点で考えると、拙い妄想をアニメにするという点ではこの荒いキャラデザも意外にマッチしていたのかもしれない。いやないな。

もうひとつ注目するとしたら、最終話の小倉唯の演技。どのキャラも金太郎飴で、抑揚もへったくれもない機械みたいな声ばかりだったけど、このアニメの最後で見せた悪女じみたセクシーな声が今までになく良かった。
たぶん制作陣は今まで通りのロリ声をやらせたがるんだろうけど、この路線をやらせれば意外とハマるだろうしロリ演技にも奥行きが広がりそう。

OPのStylipSは怖いくらいに順調な成長を見せつけてくれたし、EDも無難ながら王道で好きだった。


それにしても最近のTBSのアニメ部大丈夫か。